fc2ブログ
嫁 死ねばいいのに
旦那 死ねばいいのに って検索してたこいつ
202403<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>202405
バトル
このご時世、労働基準法に違反しているなんて会社で言えるわけがない。
今日も15時間働いて帰ってきた。
帰ってシャワー浴びてカップ麺(シーフード)を食べて、明日も早く起きないといけないから今日はゲームはお預けか・・・。

そんなことを考えながら玄関を開けると、知らない靴があった。
うちはダメ嫁のせいで「何人住んでるんですか」ってほど靴が散乱しているのだが、そのほとんどはさゆりさんのものである。
ブーツからサンダルからスニーカーから、さほど広くない玄関にバラバラに散らばっている中、なぜ俺が知らない靴があると思ったかというと
それが男物の靴だったからである。

相変わらず電気が点けっぱなしのリビングで少し考えてみる。
物音は聞こえない。人の気配もしない。なんか嫌な予感しかしない。

部屋のドアに手をかけて、そーーーっと開けてみた。
ゴミだらけの部屋に、犬一匹、奥さん一匹、知らない男一匹。
( ゚д゚)ポカーン

犬が気づいて吠える。さゆりさん起きる。

「え・・・なにこの状況。」

俺はそう呟くしかなかった。

だってさゆりさん、俺と寝ないんだぜ?
一人で寝たいって言って、俺が布団で寝るとソファで寝るんだぜ?
なんで知らない野郎と一緒に寝てんだ?

知らない野郎はピクリともせずにグーグー寝ている。
普通ここは修羅場である。
しかし起き上がったさゆりさんは目を擦りながらいつも通りだった。

「あー・・・よく寝れた。飯はねーぞ。」

飯がどうとかそういう話じゃないよね。

「飯の話なんかしてねーだろ!てめーこっち来い!てめーも起きろ!」

野郎を蹴飛ばしたが、一向に起きる気配はなく寝返りをうっただけだった。
リビングまでさゆりさんを引っ張って問い詰める。

「どういうことだこれ!」
「何が?」
「誰だっつーの!」
「知り合い。」
「なんでここにいてお前と一緒に寝てるんだよ!」
「うるせーよ、がなんな。」

思わずビンタしてしまった。
何度でも言おう、普通ここは修羅場である。
けっこう思いっきりビンタしたら、さゆりさんは3秒黙って俯いて

鼻狙って右フックしてきた。容赦ない。

情けなくもブホォッと思わず屈みこむが、俺はこのパターンを知っている。

次の攻撃がすぐくる――

痛みを堪えて案の定膝蹴りをかまそうとしていたさゆりさんを捕らえてぶん投げる。
危ないとこだった。
勢いよく投げられたさゆりさんがカウンターテーブルにダイブして、ガラガラガッシャーンって音をたてる。

さゆりさんがひどく咽ていた。
仰向けに倒れたまま動かない。
俺は鼻を押さえながらそっと近づいてみる。
さゆりさんの手前まで近づいた時だった。

一瞬で手を使って起き上がり様俺の腹を両足で蹴る。
反動の衝撃はけっこうきくもので、今度は俺が反対の棚に思い切りダイブした。
ダイブしながら思ったのは「この女、ジャッキーチェンか」だった。
俺とさゆりさんの攻撃でリビングはぐちゃぐちゃである。
割れる物は割れて、落ちるものは落ちて、色んな破片が散乱している。

さゆりさんが俺の前に立ち、思い切り首を絞めてきた。
こいつ、本気できてやがる。
普通の女だったら大人しく泣いてるもんを、こいつは軽く微笑んでやってきてんだぜ。
滅多に笑わないのに、目がとてもキラキラしてて楽しそうで。
修羅場なのに、楽しくて楽しくて仕方がないって顔してる。

こんな骨ばった女なんて所詮男には敵わない。
首を絞めてくる腕を掴むと、押し倒してさゆりさんの両腕に足を乗せ、彼女の細い首を絞めていた。
頭に血がのぼっていた俺は、力加減なんてできずに何も考えないで思い切り絞めた。
もしかしたら殺そうとまで感じていたかもしれない。
さゆりさんはそれでも微笑っていた。
が、やがて白目をむいて意識を失った。

そこまできてようやく俺は正気に戻った。
さゆりさんを抱きかかえて何回も叩いて起こした。

「おい、起きろよ、おい!」

しばらく無反応だったさゆりさんが薄目を開けて、そしてまた微笑んだ。

「・・・久々にお前と遊べた。」

震えている手で俺の頬を撫でるんだ。

と、そこでチャイムと同時に玄関のドアが激しく叩かれた。

「○○警察でーす!!開けてください!!」

110番@ご近所さん

おまわりさん2人の登場である。
慌てる俺、舌打ちをしながら服の乱れを直して玄関へ向かうさゆりさん。
何だかちょっと会話が聞こえて、おまわりさん2人がゴミだらけ+修羅場のリビングに上がり込んできた。
ついでに寝てた野郎も起きてきやがった。
犬は呆れた目で自分のベッドで寝ている。

また頭に血が上り、知らない野郎に殴りかかりそうになった所をおまわりさんじゃなくてさゆりさんに止められた。
蹴りで。
それをおまわりさんが止めて、知らない野郎はわけわからんって顔してるし、まさに修羅場だった。

知らない野郎は友達で、それを勘違いした夫が怒ったので逆上して私がやった、と淡々と説明するさゆりさん。
外傷的には顔面にくらった俺のほうが痛々しいが、長袖長ズボンで隠れてるだけでさゆりさんも無傷ではあるまい。
こんなヤツに庇ってもらうなんて嫌だと思い、俺もやり返したことを告げようとしたらまたさゆりさんに蹴られた。
おまわりさん、もうこれはこの女が悪いと決めつけたようで、「もうやめろ!!」と言ってさゆりさんを壁に向かって押さえつけた。
俺に向かってあっかんべーをちらっと見せる。

おまわりさんがしていったこと
・俺の怪我は大丈夫なのか
・3人の身分証と職業、職場の連絡先
・野郎が警察慣れしてるというか、怪しい奴だったので関係の追及
・嫁も怪しいと思ったのか部屋を簡単に捜索。
・一人犬を撫でてた
・近所迷惑という警告

おまわりさんと一緒に知らない奴も帰り、俺とさゆりさんだけになった。

さゆりさんは犬が踏んだら危ないと割れた物の掃除を始め、俺も無言でそれを手伝っていた。
割れ物を拾うとき屈んださゆりさんの服の隙間から肌が見えた。
部分部分真っ赤になって切り傷がちらほら。

「さゆりさん、消毒しよう。」

なんだかバツが悪くなった俺が言っても、さゆりさんはそれに答えなかった。
ひと通り元に戻して、破片やらを片付けるといつものようにデスクに座ってヘッドセット装着。
色々聞きたいのだが聞けない。
眠気も疲れも忘れてしまって、混乱していた頭を整理していた。

もう朝方と呼べる時間帯になっても眠れず、さゆりさんはPCをずっといじっている。
会社のこととかうんざりしていたら、さゆりさんがヘッドセットしたまま呟いた。

「届けてもらうのはもうやめよう。」

は?と力抜けした返事をすると、さゆりさんはデスク前のコルクボードをひっくり返した。

裏には色んな種類のパケが貼ってあった。
何なのかは想像にお任せする。

「てめーは!!」

と、また殴りかかろうとするとさゆりさんは両手を上げて笑った。

「静かに。」

コルクボードを元に戻すと、また爆音で音楽を聴きながら自分の世界に入ってしまった。

あぁ、もう疲れた。
ホント疲れた。

いつか絶対慰謝料とって離婚してやると、こたつの中で寂しく寝た。
スポンサーサイト



ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント
コメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/09/19(木) 15:03:43 | | # [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015/02/10(火) 06:53:35 | | # [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017/03/23(木) 22:48:29 | | # [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2022/03/30(水) 23:56:14 | | # [ 編集 ]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2024 Powered By FC2ブログ allrights reserved.